村上由佳の天使の卵の後日段です。先生と8つ離れた生徒の恋物語です。
と言ってもこの生徒と先生の距離が近づく過程がとても繊細に描かれていて、気持ちがシーンとなりました。
こんな恋があるんだって思ったし。何か自分の中でずっと昔の自分が笑いかけているようなそんな気持ちになりました。
天使の卵では好きな人がいきなり亡くなって突き放された感じになりましたが、物語はとてもきれいでした。
天使の梯子に出てくる青年のお婆ちゃんの存在がとても、とてもたくましくそして優しさにあふれていました。
口は悪いんだけど、とっても孫思いのお婆さんでした。そしてお婆さんが亡くなったとき青年は女の前で号泣します。
亡くなって初めて本当のありがたさが分かったんですね。
後半になって妹と元彼の関係が出てきます。それは卵とシンクロします。
この2冊の小説は決してうまい文章ではありませんが、しみじみした気持ちにさせてくれました。
こんな小説を小川洋子が書いたらすごいんだろうな。あの人は最近の作家の中ではずば抜けて表現のすごい人ですし文章がきれいな人です。
2007年11月6日火曜日
オードリー・ヘップバーン
登録:
投稿 (Atom)
映画、試写、DVD、ビデオで映画の感想
- 浜ちゃん
- しばらく空いていましたが映画の感想をアップしています