2008年7月9日水曜日

聖なる酔っぱらいの伝説


エルマンノ・オルミ監督の作品である。出だしは少し幻想的でいい。
ルトガー・ハウアーが落ちぶれて外で暮らす男を演じている。しかし彼はある男との出会いから運命が変わっていくのだ。
しかし彼は決してその運命に逆らうことなく生きる。ただアルコール中毒なのでいつも酒場に入り浸っている。
そして彼は男との約束を守れずに死んでしまう。もう少し作品に奥行きが欲しかったがとても良い作品である。

リチャードニクソン暗殺を企てた男


こんなに悲しい犯罪者の姿はあまり見たことがない。この男をショーン・ペンが演じている。
とにかくあまりに悲しすぎて男の行動のひとつひとつが胸に迫る。
この男はとても誠実で真面目な男である。しかし世間の歯車が狂っていることを知っている。
元妻にも嫌われるが何度もアプローチをかけるし、仕事場では上司から嫌みを言われるが笑って耐える一面も持っている。
そしてこの男の怒りが頂点に達したとき彼はハイジャックに走るのだ。最後の最後に写される男の無邪気な顔がとても印象深い。
ショーン・ペンは名優である。この映画は彼のために作られたと言っても過言ではないと思う。

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